2019年1月26日 お寺で和歌朗読の会 ~百人一首の中の女流歌人たち 【伊勢】
  難波潟みじかき蘆のふしのまも あわでこの世をすぐしてよとや
                         

2019年最初の お寺で和歌朗読の会。 お天気にも恵まれました。 

 

​数多くの恋歌を残した 伊勢の想い。

愛情深き女性だからこそ 悩みも深くなるものです。

同じ女性として強く共感する歌を 男性はどう感じるのだろうと 楽しみにしていた今回。

この歌は 恋の始まりに詠まれたのか? 恋が終わりを迎えるときに詠まれたのか?

視点が変わると 解釈も人物像も全く変わっていくのが 和歌の面白さ。

自由に想像を膨らませる事で さらに深く 伊勢を感じることができました。

恋が女性を美しくする。 恋が女性を強くする。 恋が女性を心豊かにする。 ​

2018年11月17日 お寺で和歌朗読の会 ~百人一首の中の女流歌人たち 【大弐三位】
   ありま山ゐなの笹原風吹けば いでそよ人を忘れはする
                         

11月17日 秋晴れの良き日に 2018年最後の お寺で和歌朗読の会 を開催致しました。

2ヶ月に一度 年に6回 と銘打ちながら 今年は自身の体調や台風の影響で 4回の開催となりましたが

当日は いつも応援してくださる方々がお集まりくださり 一年の締めくくりに相応しい 和やかで豊か時間になりました。

今回ご紹介した大弐三位は 偉大な母の才能を受け継ぎ 宮中の女官として最高位まで出世したキャリアウーマン。

それでも 疎遠になる相手に恋の文を贈る心情は 今の私と変わらない と親しみを覚えます。

白菊の花に込めた想いが いじらしくて切ない・・・

お相手の藤原定頼に対して 思わず私の怒り爆発になる一幕も (^^;

平安女流歌人 と 現代の女性達

人を大切に想う気持ちは 時代が変わっても 普遍なもの

2019年も その普遍をお伝えすべく 精進してまいります。

​ご縁のある方へ この想いが届きますように…

2018年9月29日 お寺で和歌朗読の会 ~百人一首の中の女流歌人たち 【相模】
  うらみわびほさぬ袖だにあるものを 恋にくちなむ名こそをしけれ
                         

6年目に入った お寺で和歌朗読の会 は 久しぶりにがっつりと 女を語る時間となりました。

 

【相模】は平安中期 宮廷の歌合で活躍した 超一流歌人。

しかし その背景には 若かりし頃 夫の浮気に悩み その想いを百首歌に込めて祈ったほどの 深い愛がありました。

今回は 歌合の秀逸な和歌ではなく 恋に悩む女心満載の和歌をご紹介。

待つ女 嘆く女 憂う女… ヒシヒシと その想いが伝わります。

いつの世も変わらない女心が愛おしい。

​台風前のシトシトと降る雨音も 相模の心情とリンクして 皆様の心に響いたようです。

​毎回ご参加くださる方 数年ぶりの再会の方 初めましての方に囲まれた 豊かな時間に感謝です。

2018年9月15日 平安女流歌人を巡る旅 in 京都

寂光院で 建礼門院徳子の悲運に涙し 

嵯峨野の竹林で 斎宮に立つ内親王の宿命に敬服し 

小倉山を見上げて 百人一首の中の女流歌人たちを想う。

常に水の音を聞き 緑に囲まれた 豊かな時間の中で 和歌朗読への想いを 熱く熱く語り続けた2日間。

思いがけず 和歌朗読の新しい衣装とも出会いました。

9/29(土)の お寺で和歌朗読の会で披露致します。

2018年7月28日 お寺で和歌朗読の会 ~百人一首の中の女流歌人たち
   
                         

炎天下の猛暑が続いていたので 雨が降って気温が下がってくれたら…

と願っていたところ 叶い過ぎてしまいました。 想定外の台風接近!

それでも きっと 台風でも行くよ~と言って下さる方ばかり

当日朝の様子を見てから とも思いましたが

暴風大雨の中では 「本堂の静かな空間で 心穏やかに和歌を聴く」どころではないかも… 

と順延に致しました。

今年初めて聞く蝉の声と 障子から差し込む日差しに

この様子なら 開催できたかも~ と思っていたら やはり 雨が降り出しました。

今宵は 水瓶座満月の皆既月食 そして台風パワーの大浄化の日。

占星術的には 異性との前世から続くカルマの清算を担う満月だそうです。

奇しくも 本日登場する予定だった【相模】は 浮気な夫と離別後 宮中で名歌人として活躍した女性。

異性とのカルマを清算した大先輩。

私にとっても この特別なエネルギーの日に 一人静かに【相模】と向き合う時間が必要だったようです。

次回9/29(土)は 心身ともに清らかな詠泉で 皆様をお迎え致します。

2018年5月26日 お寺で和歌朗読の会 ~百人一首の中の女流歌人たち 【周防内侍】
   春の夜の夢ばかりなる手枕に かひなく立たむ名こそ惜しけれ
                         

4ヶ月の充電を経て 新たな一歩を踏み出した和歌朗読。
この4ヶ月 私は何のために生きているのだろう、私の幸せは何だろう と自問する日々でしたが
この方を迎えるために必要な時間でもあったのだと… それほどまでに 周防内侍は 特別な歌人となりました。

50年に渡り 優れた女官として四朝の天皇に仕えた女性。

和の心で場を丸く収める能力に長け 皆に愛されながらも、晩年は孤独の中を生きた女性。

いまも その人生を想うと、思わず胸にこみ上げるものがあります。
彼女は 何に幸せを感じたのだろうか…

もしもあのとき 春の夜の夢 などと言わず、その腕を受け入れていたら…
また違う人生があったのかもしれない。 それが幸せとは限らないけれど…

そんな妄想をしていると、『あなたは 何に幸せを感じるのか?』と 周防内侍に問われているように感じます。

和歌は 一千年昔に実在した女性との対話。 私にとって かけがえのない 豊かな時間。
一度歩みを止めたことで 思い出すことが出来ました。

今回 新たな一歩に立ち会ってくださったみなさまへ、感謝を込めて贈った金平糖は 私の決意表明。

ゆっくりじっくり 根気よく銅鑼を回し続けることで、美しく美味しくなる金平糖のように
ゆっくり じっくり 和歌と向き合い、豊かな時間を紡いでいきます。

これからも どうぞ見守ってください。

2018年3月10日 お寺で和歌朗読の会 ~百人一首の中の女流歌人たち 

本日は ここで 周防内侍をお迎えする予定でした。
もうすぐ桜の季節になるから 桜茶を出そうかな?
万葉集の桜の和歌も聴いてもらいたいな~

と いつもなら心踊る3月の和歌朗読会

これまで 捻挫しても 体調が優れなくても たとえお客様が1人でも・・・

「聴きに来てくれる方がいるなら絶対開催する!」と心に決めて、

5年間 2ヶ月に一度 続けて来ました。

でも 今回は 心が動かない…

 

どんなに辛くても 疲れていても、 和歌を詠んでいくうちに

心が穏やかに澄みわたり 嬉しい時間を過ごすことができました。

なのに 今回は 心が動かない…

 

こんな経験は 初めてです。

後悔の想いを残しつつ 一度立ち止まる選択をしました。

 

今日は 1人この場所で阿弥陀様と向き合い 自分の心と向き合う時間に。

『1000年昔の 実在の 女流歌人をこの身にお迎えするための、深い想いを受け入れる器をさらに磨き 大きくする覚悟を』

と、優しく 厳しく 激励されました。

5月は きっと 一回り大きくなった和歌朗読を、皆様にも 周防内侍にも 喜んでもらえることでしょう。

2018年1月28日 お寺で和歌朗読の会 ~百人一首の中の女流歌人たち 【儀同三司母】
     忘れじの行末まではかたければ  今日をかぎりの命ともがな
 

昨日は 今年最初の お寺で和歌朗読の会。 
大雪後の大寒波の中 ご参加くださった皆様に感謝申し上げます。

ここ数週間続く痛みで 事前準備もままならず、不安を抱えたまま挑み 出だしもグダグダでしたが・・・

阿弥陀様に見守られた常國寺本堂の気持ち良い空気、そして ご参加の皆様の暖かい笑顔に助けられて

無事着地することができました。

音響をサポートしてくれているM氏からも 「和歌を詠み始めたら 調子が戻ってきた」 と言われ

五七五七七のリズムの力を 改めて実感することもできました。

今回ご紹介した【儀同三司母】は 藤原道隆の妻 高階貴子で、百人一首に選ばれたのは 道隆と出会った若かりし頃に詠んだ歌。
その歌を 百人一首を編纂した藤原定家は なぜ、息子 藤原伊周の雅号 儀同三司の母と付けたのか?

その想いを紐解くと 道隆亡き後の 彼女と、その息子 娘の悲しい人生が映し出されます。

没落からの失意の死は 側から見ると悲劇かもしれない。
しかし 彼女の残した和歌に触れると、その人生には 幸せに輝いた瞬間がたくさんあったことがわかります。

和歌は 千年経っても 鮮やかに、その人の想いを私たちに伝えてくれる力があるのですね。

皆様と 心穏やかに 儀同三司母 の想いに触れる時間を過ごすことが出来て 幸せでした。

いつも会場を 素敵な一輪挿しで彩り、美味しい精進お菓子で懇親会をサポートしてくださる

常國寺の浅尾昌美先生 ありがとうございました。

たくさんのみなさまに支えられて 私は幸せ者です。

© 2017 詠泉

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